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yoshioの鹿狩り体験記第四部
高い藪をかき分け、頭領が進む。

yoshioたちはそのすぐ後ろを
浮足立って追いかけていた。

ひんやりとした山の空気が
妙に肌寒く感じる。

先ほどの銃声がまだ耳に残っている。

ほとばしる鮮血が、網膜に焼き付いて離れない。

―思ったほどの量ではなかった。
 まるでできそこないの映画みたいに
 ピュッと一筋、吹き出だけだった。

 「できそこないの映画」とは、正しかったのかもしれない。

エゾシカの元までは、すぐに辿りついた。

どうやら、まだ息があるようだ。
草むらに崩れ落ちたエゾシカは
苦しそうにあえぎながら
手足をバタつかせてもがいている。

大きくもがくたびに、
胸部から鮮血が飛び散し、残雪を紅く染めている。
大きな瞳が、黒く濡れていた。

「たいした生命力だ。」
頭領が言う。
「たしかに急所に入っている筈なのに。」

頭領にちょっと離れてろと言われ、
yoshioの脳内に嫌な予感がよぎった。

「まさか頭領、ここで・・・」

言い終わる前に、銃声が炸裂していた。
留めの一撃が、エゾシカの眉間を貫く。

エゾシカの首が、ボタリと落ちた。

硝煙の臭いが漂う。

「さぁ、そいじゃ、解体しますかね。」
頭領の声が無慈悲に響いた。

=第四部へ続く=
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【2011/06/07 22:44】 日々の記憶 | トラックバック(0) | コメント(0) |
yoshioの鹿狩り体験記第三部
車は相変わらず、林道を走っていた。

脇を流れるせせらぎはゆったりと蛇行を繰り返し、
木漏れ日を浴びながらキラキラと光っている。

木々には瑞々しい新緑が芽吹き、淡い色彩を放っている。

これからここで、
エゾシカの殺戮ショウが展開されるなどとはとても思えないほど、
平和で、穏やかな時が流れていた。

「ちょっと前に誰かが走ったみたいだな。」
頭領が口を開く。
「普段はそらじゅうで見かけるのに。
ヤツら今日は、森の奥に引っ込んじまったらしい。」


yoshioの上司が尋ねる。
「そんなに賢いんですか?エゾシカは。」

「いいや。大したことはない。
群れに一発“お見舞いしても”、翌日には平気な顔で戻ってくるようなヤツらだ。」

「まぁ、それほど脳みそが詰まっているようには見えませんね、
あの小さな頭には。」


「それでも、今日みたいなのは良くない。
先客が通ってから、せいぜい2~3時間てとこだろう。
これじゃあまだ、ヤツらの警戒もとけてないはずだ。」


「それじゃ今日は、ボウズかもしれませんね。」

軽口を叩いていると、
視界が急に開けた。
樹林帯が途切れ、草原地帯が現れたのだ。

「普段なら、この辺りに・・・」

言いかけた頭領。突如として身を起こし、
猟銃を手に取る。

車から15mほどの地点から
エゾシカが2匹、こちらを見ていた。

頭領が外へ飛び出す。

yoshioがその背中を追う。

頭領は車のドアを支えにして、猟銃を構えている。

銃声が一発。
刹那。
パツッ。

音にならないほど小さな炸裂音が響く。
皮が破れた音だろうか。

「手前のヤツに当てたぞ!」

頭領が興奮して叫ぶ。

「ダメだ!やっこさん、それでも走って行きやがる!!」

確かに銃弾に打ち抜かれたはずのエゾシカは
大きく跳ねて、逃げ出した。
大腿筋が脈動する様が見える。

無傷の方が、先導している。

「ここまで来て、逃がすなんて手はねえよな。」

猟銃のレバーを引き、
空の薬莢を排出する。

胸ポケットから新たな弾薬を取りだし、
弾倉に装填する。

エゾシカは25mほど先を跳ねている。

再び、猟銃を構える。

2発目の銃声。

エゾシカの頭が、草に隠れる。
どうやら、倒れ伏したようだ。

「駆除完了。」

マンガみたいに、銃口をフゥッと吹いて
頭領が笑った。

~第四部へ続く~
【2011/05/09 23:35】 日々の記憶 | トラックバック(0) | コメント(0) |
記憶セヨ
日々の記憶のために、日々を記録します。
2011年GWの記録。

4月29日日(金)【昭和の日】
北海道出張最終日。
出張とはいえ、上司二人と美食・昼ビール三昧。
ほとんど休日のようなものだった。
サロベツ自然観察センター視察。


4月30日(土)
友人結婚式
家にワイシャツがなかったので、スーツカンパニィで購入。
スーツに着替えるためだけに会社へ。
代香山にて式・二次会に参加。
感慨深い。


5月1日(日)
ロバート・キャパのヘミングウェイ写真展を観に銀座へ。
途中、新宿のアクアリウムショップ、H&Mも覗いた。


5月3日(火)【憲法記念日】
午前中、水槽とダイニングセットが届いた。
急いでセッティングし、水槽機器の不足分を新宿へ買い出し。
実家へ帰るための荷づくり中に大雨。
しかし気合いで帰省した。


5月4日(水【みどりの日)
気合い入れて早起きするも、猛烈な胃通でダウン。どないやねん。
午後イチ、回復したので、実家の周りを散歩兼ランニング。
夕方から車で地元の街を散策。
セキチューで水槽機器購入。
TSUTAYAで『月に囚われた男』レンタル。
懐かしの図書館。


5月5日(木)【こどもの日】
実家にあった『アバター3D』観賞。
15時半頃、実家出発。
17時、東京着。


5月7日(土)
6時起きで、那須高原へドライブ。
レンタカーはトヨタ・ヴィッツ。
蓮田SAでお茶を買い、高速走りながらおにぎり弁当。
黒磯PAで休憩。
那須ICでおり、那須高原ファミリー牧場へ。
あいにくの雨。
馬やヤギ、牛に餌やり。
アーチェリー体験。
大きなステーキランチ。
小雨の中、足こぎボート。
乗馬体験。
牧場を出て、近くの温泉へ。
温泉の後、ハム直売所にて高級ハム購入。じつに旨い。
佐野SAで休憩。
家の近くの西友で買い出し。


5月8日(日)
光回線契約の際にもらった、ヨドバシのクーポン3万円分を引き換えに。
地震で壊れてしまったトースターと、ハイテク体重計を購入。占めて1万円分。
京王モール内の喫茶店で休憩。
新宿のアクアリウムショップへ。
ようやく生体を購入し、家でセッティング。
テレビで映画『おとうと』観賞。

こんなとこだメ~ン!

来年のGWの目標は、
きちんと、その日が“なんの祝日なのか”を意識しながら過ごすこと。
以上退場!ピース!
【2011/05/08 11:29】 日々の記憶 | トラックバック(0) | コメント(0) |
yoshioの鹿狩り体験記第二部
車は木立の間を走っていた。
ジャリを採掘して運び出すための林道が
曲がりくねりながら、どこまでも続いている。

傍らには小川が流れている。
大きな、苔むした岩がごろごろと転がる。
清流と呼ぶにふさわしい川だった。

助手席のパワーウインドウは、開け放たれている。

「イワナがいるんじゃないかな。」
yoshioの上司が言った。

「イワナやらヤマメは、いまは禁猟期。」
窓に肘をかけて、あたりを油断なく見回しながら、頭領が答える。
「もちろん、どこかに潜んではいるだろうがね。」

「解禁になったら、ここでも釣れるんですか?」

yoshioが問いかけたが、答えられる事はなかった。

車が急停車する。
頭領がエゾシカの群れを見つけたのだ。
沢の向こう岸に小鹿が三匹、たたずんでいた。

猟銃を掴み、助手席のドアを静かに、素早く開ける頭領。
そっと、地面に足を下ろす。

小鹿がこちらを見ている。

yoshioがビデオカメラの電源を入れる。

頭領が一歩を踏み出した。

猟銃をかまえるより先に、
小鹿達は急な崖を駆け上がっていった。

「だめだね。」
頭領が助手席に戻ってきた。
「あれじゃどっちみち、木が邪魔で撃てやしなかったんだ。」

車は再び、ゆっくりと走り出した。

~第三部へ続く~
【2011/05/05 23:41】 日々の記憶 | トラックバック(0) | コメント(0) |
愛すべき田舎を探して。
G.W.帰省中の昼下がり。

ふと思い立ち、家を出た。
スポーツシャツと、短パン、ジョギングシューズをつっかけて。

実家の周辺を
かるくジョギングで流してこようと思ったのだ。

幼少時代の思い出が詰まった地域を
車ではなく、ジョグでゆっくりと流していけば、
きっと素敵な記憶に出会えるはず。
そう考えたわけだ。

門を出て、左に向かう。
新緑のイキイキとした生命力と、若葉の香りを感じながら
幼馴染の家の前を駆け抜ける。
どうやら、家を建て替えたらしい。

あの頃の思い出が、ひとつ消えた。

高速道路にかかる端の袂を
左に入る。

ここには、小さな水路があり、
木の枝とタコ糸でつくった釣竿で
ザリガニを釣っていたものだ。

DSC_0255.jpg

いまや水は枯れかけ、
土砂が堆積してしまっている。

ザリガニの姿は、どこにもなかった。

高速の壁沿いに、緩やかな坂を上る。
右手には、みずみずしい緑をたたえた畑が広がる。

昔はこの一部で、我が家もジャガイモかなにかを育てていたはずだ。
いまは知り合いに貸してしまっているらしい。

坂を上りきると、
木々の枝が生い茂り、
幾分薄暗い雰囲気になってくる。

下り坂の途中で、
大きな沼地に寄り道をした。

DSC_0256.jpg

小学生の頃、
ともだちとリール付の釣竿で
バス釣りをしていた場所だ。

お目当てのブラックバスなど釣れたことはなく、
ブルーギルばかりが針にかかっていた記憶がある。

「ちぇっ、またギルだよ。」

ちなみにここは、
10年近く買っていた金魚を逃がしにきた沼でもある。
今思えば、完全にブラックバスの餌食だったろう。
残酷な話である。

坂を下りきると、視界は大きくひらける。
一面の小麦畑は、いまも昔のままであった。

DSC_0257.jpg

かつて飼っていた犬(名前は“ラン”だ)を散歩に連れてきたときには
ここでリードを放し、
全力で駆け回るランの姿を眺めていたものだ。

電線が全くないということもあり、
正月休みにはオヤジとカイトを上げに来たこともある。

もう少し経って小麦の穂が揺れる頃には
ヒバリの姿も見られるだろう。

畑地の奥には小川が流れている。

DSC_0258.jpg

都会の護岸された川とは違い、川面ぎりぎりまで植物が生い茂る。
これぞ、日本の小川の姿だ。

身を乗り出して水の中を覗いてみたが、
魚の姿は見つけられなかった。

小川に交差する道路に出たら、右へ。
再び長い坂を駆け上がる。

坂の上の信号機で、ちょっと足止め。

DSC_0260.jpg

そういえば、行程初の信号である。

この交差点のすぐ隣に、
よく遊んだ神社がある。





















老朽化した遊具は撤去され、
新たにごみ収集所が作られていた。
時は流れるのだ。

しかし、印象深いこの大木だけは
いまも変わらず、そこにあった。

DSC_0261.jpg

お分かりいただけるだろうか?
この松、
45度も傾いたまま生えているのだ。

かつてはこの樹に乗って
遊んでいたものだ。

いま、改めて眺めてみると
なんとも不思議な樹だ。

いったいどうしてコイツは
こんな傾いているんだろう。

想いをめぐらせながら、再び走り出す。

石材店の角を右に曲がれば、
我が家はもう、すぐそこだ。

DSC_0262.jpg

敷地脇の小道に入る。
枝葉が作り出す木陰が
実に心地いい。

年老いた桜の樹の前まで来たら、
ジョギングはおしまい。

ひいじいさんを讃える巨大な石碑の前で、
ゴール・イン。

DSC_0263.jpg

おつかれ、yoshioよ。

つくづく、我が家は田舎なんだな。
愛すべき、田舎なんだな。
【2011/05/04 21:22】 日々の記憶 | トラックバック(0) | コメント(0) |
音、文字、それとなにか興味深いもの。


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